このページでは、アニメ「ソードオラトリア:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」 のTVシリーズシーズン1の3話の感想と、あらすじをお届けします。
Aパート、3話:祭典と勇気
夜、ロキファミリアのホーム。
ティオネ、ティオナ、アイズ、レフィーヤがそれぞれの部屋に戻っていく。
レフィーヤが進みかけたところでアイズが呼び止めた。
アイズは、あらためてレフィーヤからの服のプレゼントについて礼を言った。

それを聞いたレフィーヤは、嬉しくなって思わず笑顔になった。

怪物祭(モンスターフィリア)の前夜祭(神の宴)のパーティー会場。
主催ファミリアであるガネーシャファミリアのガネーシャが、出席者に向けてスピーチしている。
そのパーティにやってきたロキは、ヘスティアがいないか辺りを見回している。

そこへ、ロキを呼ぶ声が聞こえた。
声の方を見ると、ディオニュソスとデメテルの姿があった。

3人は世間話をしながらワインを楽しんだ。
タイミングを見て、ディオニュソスはロキに言った。
ロキはモンスターフィリアに行くのかい?
それを聞いたロキはなんとなく答えた。
祭りやしなぁ・・・ と言ったところで何かに気付いた様子。
ロキはニヤリとすると、2人に声をかけてその場を後にした。
ロキはダッシュでヘスティアとフレイヤのところへ向かった。
そして、その場に着くなりヘスティアと口論を始めたのであった。
その光景を眺めながら、デメテルはディオニュソスに言った。
また何か悪だくみでもしているのかと。
それを聞いたディオニュソスは、適当にはぐらかして不敵な笑みを浮かべた。

ダンジョンではアイズとレフィーヤがモンスターと戦っていた。
アイズがモンスターを倒すと、すかさずレフィーヤがタオルを差し出した。

しかしアイズが汗をかいてないことに気付くと、レフィーヤは慌ててタオルを引っ込めた。
アイズはレフィーヤにお礼だけ言って握っている剣を見つめた。
ゴブニュから代用として借りている剣に慣れるため、試し切りに来ていたのだ。
しかし、アイズは代用の剣にまだ馴染めていなかった。
レフィーヤは歩みを進めながら言った。
平行詠唱が出来れば少しはお役に立てるのに・・・
アイズは、リヴェリアがよくしているやつ?と聞いた。
レフィーヤは、師匠の名前が出ると誇らしげに返答した。

モンスターと戦いながら詠唱するんです!
その場に留まらなくても詠唱できるので、守ってもらう必要がないんです。
レフィーヤが得意気に説明した。
その時、話に夢中になっているレフィーヤの背後の壁から、突然モンスターが出現した。
レフィーヤはビックリしてその場に腰を抜かして座り込むことしか出来ない。
危険を感じたアイズは、素早くモンスターを一突きしてあっという間に倒した。

レフィーヤは座り込んだままアイズにお礼を言った。

2人がしばらくダンジョンを進むと、何やら一団に遭遇した。
大きな檻にモンスターが入れられており、地上へ向かって運ばれている。

ガネーシャファミリア・・・アイズが呟いた。
レフィーヤは、開催が明日に迫ったモンスターフィリアの準備だろうと言った。
レフィーヤは、アイズの横顔を窺いながら勇気を出してアイズを誘った。

よかったら一緒に行きませんか?モンスターフィリア・・・
アイズは特に断る理由もないことからポツリ。と答えた。

うん。いいよ・・・
どんな返事が返ってくるかドキドキしていたレフィーヤ。
アイズの返事を聞くと、まるで花が咲いたように満面の笑顔になった。

アイズとレフィーヤがホームに帰ってきたのは、夜も遅くになってからだった。
2人がホームに戻ると、お母さん、いや、リヴェリアが待っていた。

リヴェリアは、2人を見るなりきつい口調で言った。
何処へ行っていた? 遠征が終わったばかりだというのに・・・
少しは体を休めたらどうだ。 苦言を呈されたアイズは素直に謝った。

そこへ、ロキがやってきてアイズに言った。

明日のモンスターフィリアに護衛役として一緒に来てほしい。
これは帰りが遅かった罰だから拒否権は無しや。
そこにレフィーヤが物申す。
アイズさんは明日、私と一緒に行くと約束しているんです!
しかし、ロキからの返答はレフィーヤの期待通りではなかった。
今回は訳アリだからごめんな。レフィーヤ。
それを聞いたレフィーヤは、思わず泣いてしまいそうなぐらいがっかりしてうつむいてしまった。

その夜、レフィーヤは寝床で枕を涙で濡らしていた。

せっかく勇気を振り絞ってアイズを誘って約束したのに・・・
そんな強いアイズへの想いが、レフィーヤを妄想の世界へ誘った。
仲良く2人でジャガ丸くんを食べて、アイズと間接キスを狙っていたレフィーヤ。
しかし、そのチャンスを失ったレフィーヤは悲しくて思わず絶叫した。

しかし、レフィーヤは悲しんでばかりはいられなかった。
冷静になってレフィーヤは考えた。

今の自分は余りにも力不足で、アイズと同じ目線で並んで歩ける存在には程遠い。
もっと勇気を持って戦えるようにならなきゃダメだ。
レフィーヤは眠りにつくまえに自分に強く言い聞かせていた。
翌朝、朝食の席でティオネとティオナはがっかりした。

突然アイズがモンスターフィリアに一緒に行けなくなったからだ。
もし、現地で合流できたら一緒に回ろうということになった。
アイズは隣のレフィーヤに声をかけた。

今日、プレゼントしてもらった服を着ていくから。
レフィーヤは思いがけない言葉を聞いて、沈んでいた気持ちが嘘みたいに消えて嬉しくなった。

オラリオの街中、人払いされた一室にてロキは待ち合わせをしていた。
ロキは、アイズに緊急会議だから護衛役としてアイズが必要だったことを伝える。
一室では、フードを被った誰かが先に席に着いていた。
後から来たロキとアイズが一室に入ったとき、フードの人物とアイズの目が合った。

アイズはその人物を見た時、驚きを隠せなかった。
その人の正体は女神フレイヤであった。

Bパート、3話:祭典と勇気
ロキが席に着いて一息つくと、会話が始まった。

ロキの後ろではアイズが護衛として見守っている。
ロキが切りだした。
また何処かのファミリアの子を気に入って狙っているのか。
とフレイヤをけん制した。
フレイヤは笑顔でそれに答えた。

ふんべつはあるつもりよ。
それを聞いて納得のいかないロキはすぐさま反論する。
責任は取れるのか?と聞かれたフレイヤは答える。
もちろん。ただ少し付き合ってもらうかもしれない。
思わせぶりな態度に呆れたロキは続けた。
気になっているはどんな子なのかと。
フレイヤは謎解き問題のような返答をした。
強くはない。 見つけたのは偶然。 たまたま視界に入っただけ。
そういい終わると、フレイヤは突然席を立った。
急用ができたから失礼すると・・・
席を立つ直前、フレイヤの視界には、一室から見下ろした街中を行くベルの姿が目に入っていた。
アイズも、ベルが通りがかっていることに気付いていた。

フレイヤは、ロキの制止する言葉を振り切ってその場を後にした。
ロキとアイズは、気を取り直してモンスターフィリア会場に向かっていた。
途中の露店でジャガ丸くんを買い求め、食べながら歩みを進めた。
ロキはアイズと間接キスを狙って自分のジャガ丸くんをアイズに勧めた。

しかし、アイズは全く興味を示さず断られてしまうのであった。
ただ、ロキはしつこく何度もアイズに懇願した。
今度は、アイズからあ~んしてもらったジャガ丸くんを食べたいと駄々をこねた。
断り続けたアイズも根負けしたのか、自分のジャガ丸くんをロキに差し出した。
歓喜の瞬間がやってきたロキは、アイズのジャガ丸くんを一口頬張ると感激した。

モンスターフィリアの会場では催しが開始されようとしていた。
会場一杯に詰めかけた観衆の中にティオネ、ティオナ、レフィーヤの姿もあった。
会場ではモンスターが檻から放たれようとしていた。

会場のバックヤードでは、多くのモンスターが檻の中で出番を待っている。
その現場のスタッフが数人何者かによって倒されている。
1つの檻の前には、その場に似つかわしくない1人の女性の姿が映る。

その女性はフレイヤであった。
フレイヤは檻の中のモンスターを見つめると言った。
あながたいいわ。
その頃、ロキとアイズはまだ会場に着いていなかった。
露店を回っている間に遅くなってしまったようだ。

会場ではテイム(調教)が始まっているだろうとアイズが言った。
歩く2人の視界に、ギルド職員のエイナとミィシャが映った。

何やら慌ただしそうに見える。
ロキとアイズは、エイナとミィシャに事情を聞いてみることにした。
会場ではテイマー(調教師)がモンスターの調教をしている。
会場から歓声が上がる中、レフィーヤは感心して見ていた。
しかし、隣をみるとティオネ、ティオナの2人は違う方向を見ていた。

何やらガネーシャが、眷族より報告を受けている模様。
それを見て、何か問題が起きているのではないかと察知していたのだ。
3人は何が起きているのか確かめることにした。
ティオネ、ティオナ、レフィーヤの3人は、会場の外に来ていた。
そして、ロキを見つけると状況確認した。
すると、嫌な予感は的中していた。
ロキから、街中にモンスターが出没していることを聞かされる。

3人は平常心でモグモグ食べているロキに、それどころじゃない。と訴える。
しかし、ロキは表情を変えず3人に答えた。

アイズに任せてあるから心配いらない。
高台では、アイズが集中してモンスターの気配を窺っている。

やがて、モンスターを見つけると呟くようにスキルを発動させた。
テンペスト!
風を纏ったアイズは、高台から勢いよくジャンプした。

アイズは、そのまま自在に風を操ってモンスターに迫った。
ガネーシャファミリアの冒険者たちは、暴走したモンスターに苦戦していた。
しかし、アイズが到着するなり一撃でモンスターを仕留めた。

アイズは倒し終わるとすぐ次のモンスターに向けて素早く移動する。
次々とモンスターを撃破するアイスを、ガネーシャファミリアの面々は、驚きを持って見ていることしか出来なかった。
後から追いかけて来たティオネ、ティオナ、レフィーヤの3人は、アイズの活躍を確認すると言った。
今回はアイズに任せておけば大丈夫。
3人はアイズと違い、祭りの観戦が目的のため武器を持っていないから尚更であった。
楽観ムードの3人の前に、突然地響きが発生した。
間もなく3人の前に、巨大な植物の触手が現れたのだ。
ティオネは戦うことを決意する。
ティオネは、姉妹が時間を稼ぐうちにレフィーヤに詠唱するよう指示した。

レフィーヤは、街中を考慮して威力を抑えた短文詠唱をすることにした。
アマゾネス姉妹は極彩色のモンスターに向かっていった。

そして、息を合わせて2人同時にパンチを食らわせた。
しかし、パンチをした2人は声を上げる。
モンスターが余りに堅く、拳が痛いのだ。
武器を持って来なかったことを2人は後悔した。
レフィーヤは詠唱を開始した。

すると、間もなく危機を感知する。
明らかに極彩色のモンスターは、詠唱に伴う魔力に反応しているのだ。
極彩色のモンスターは、離れたレフィーヤをターゲットに捉えていた。
レフィーヤがそのことに気付いた次の瞬間。

地面を破壊して飛び出してきた触手が、レフィーヤを攻撃した。

レフィーヤは、勢いよく弾き飛ばされて壁に激突し、大きなダメージを負ってしまう。
ティオネ・ティオナが心配して声をかけるがレフィーヤの反応は無い。
しかし、ティオネとティオナはレフィーヤを心配する余裕は無かった。
極彩色のモンスターの形状が変化したのだ。
いままで蛇のように動いていた頭部分が蕾が開くように巨大な花になった。

モンスターが正体を現して食人花(ヴィオラス)となったのだ。
ティオネとティオナはヴィオラスに苦戦した。
武器の無い2人は、レフィーヤが目を覚ますように必死で声をかける。
倒れているレフィーヤは、ようやく気が付いて目を開いた。

体の痛みはもちろんだが、それよりこの情けない状況を思うと、自然と涙が溢れた。
このままでは、またアイズに助けられるだけになってしまう。
そう考えている間にヴィオラスがレフィーヤに迫る。
その時。
レフィーヤの目の前にアイズが現れた。

アイズは同時に、ヴィオラスを一刀両断して倒してしまった。
アイズはレフィーヤを介抱しようと寄り添うが、そんな暇は無かった。
すぐに地面から3体のヴィオラスが出現したのだ。

それを察知したアイズは、すぐさまヴィオラスに向かった。
風を纏ったアイズがヴィオラスに一撃を繰り出した。
しかし、その大きな衝撃に代用の剣は耐えられなかった。
アイズの持つ剣は壊れてしまったのだ。

不利な状況になったアイズにティオネとティオナから声がかかる。
1人1体ずつの相手ならなんとかなるから魔法を解いた方がいい。
アイズは頷いた。
体制を立て直そうとしたところ、アイズの目に近くで子供が恐怖でうずくまっている姿が映った。
子供に被害が出ないよう立ち回ろうとしたが、アイズはヴィオラスに捕まってしまう。

そして、アイズは勢いよく壁に叩きつけられてしまった。
駆け付けて来たエイナとミィシャに抱えられたレフィーヤは、アイズを見て心配した。

しかし、アイズはすぐに起き上がってヴィオラスに向かった。
ティオネとティオナも、必死にヴィオラスと戦っている。
目の前で戦う3人の仲間を見てレフィーヤは悔しかった。
憧れだけじゃ・・・
守られているだけじゃ・・・
勇気を持たなきゃ・・・
自分だけ、このまま寝ている訳にはいかない!

決意したレフィーヤは、歯を食いしばった。
そして、エイナとミィシャの制止を振り切ってレフィーヤは立ち上がった。
レフィーヤは詠唱しながらアイズへの想いを整理していた。
私はアイズさんの足手まといにしかならない。
これまでも。これからもきっと。
追いかけたって追いつかない。
隣に並び立つことすら許されない。
でも追いつきたい。
助けたい。
力になりたい。
一緒に戦いたい!
追いかけることしかできないなら、追いかけ続けるしかない。
怖くない。怖くない。 私には、追いつかなきゃいけない人がいる!
そのレフィーヤの強い想いは恐怖を打ち消した。

魔法陣が出現すると、以前の50階層の時のように消え入ることはなかった。
レフィーヤは力強く詠唱を紡いだ。
そしてレフィーヤは既知のエルフの魔法を召喚できる、エルフリングを発動させる。

それに気付いたアイズたち3人。
レフィーヤの詠唱を成功させるため、必死にヴィオラスの足止めに努めた。
レフィーヤはエルフリングを発動させた後、師匠であるリヴェリアの得意スキルの詠唱を続けた。
そして、詠唱が終わったところを見計らった3人がヴィオラスから素早く離れる。
レフィーヤは唱えた。
ウィン・フィンブルヴェトル!

レフィーヤから放たれた猛烈な冷気はヴィオラスたちを一瞬で氷漬けにした。

そして、凍り付いたヴィオラスたちは砕け散って消滅した。
レフィーヤが仲間を信じ、恐怖に打ち勝った瞬間だった。
力を使い果たし倒れようとするレフィーヤを、ティオナがお礼を言いながら抱きかかえた。

ティオネからも称賛の声があがった。
そしてアイズからも労いの言葉がかかった。

それを聞いたレフィーヤは、満たされた気持ちでいっぱいになった。

そこへロキがやってきて、労いの声をかけてきた。
しかし、まだモンスターが全部片付いていないことを付け加えた。
ロキは握っていた剣をアイズに投げると、残りのモンスター退治を指示した。

又、ティオネとティオナには地下水路の調査をするよう伝えた。
レフィーヤには無理せず、治療に専念するようにお達しが出た。
そう言い終えたロキは、迷子の子供の手を引いて、親を探しに行ってしまった。
アイズはレフィーヤに謝った。

せっかくプレゼントしてもらった服がボロボロになってしまったからだ。
レフィーヤは嫌な顔ひとつせず言った。

また買いに行きましょう。
アイズは頷いた。
すると、アイズは先日レフィーヤからプレゼントされた、リボン付きのポーションを取り出した。
そして一口飲むとレフィーヤに手渡して、残りはレフィーヤが飲むように言った。

受取ったレフィーヤは、思わず口元が緩んだ。

思わぬところで本人公認で間接キスができるチャンスが来たからである。
アイズはレフィーヤにポーションを渡すと、モンスター退治のためその場を後にした。
レフィーヤは、アイズの後姿を見送りながら感じていた。

恐怖に打ち勝って1歩踏み出した自分が、今後もきっと変わっていけるということを・・・
夜、雨が降りしきる中、ロキとフレイヤが話し合いの続きをしていた。
ロキが呆れたように言った。
気に入った子にちょっかいだすのに、あんな大掛かりにやるか?
それを聞いたフレイヤは、余裕たっぷりに返答する。

付き合ってとお願いしたはずよ?
それに被害は出なかったのでしょう?
ロキも不思議そうに言った。

あれだけのモンスターが暴れたのに死者や怪我人もほぼゼロだった。
特に極彩色のモンスターであるヴィオラスについて言及する。
しかし、フレイヤは全く心当たりがないことを告げる。
ロキは興奮して言った。
じゃあ、あれは何や!
フレイヤも、さぁ・・・と答えることしかできなかった。
雨が降りしきる街中では、ディオニュソスが極彩色の魔石を握りしめて呟いた。

よく降るな・・・

4話へ続く

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