このページでは、アニメ「ソードオラトリア:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」 のTVシリーズシーズン1の6話の感想と、あらすじをお届けします。
Aパート、6話:討伐と逃亡
ダンジョン37階層の中心部にある玉座の間。
アイズとリヴェリアの前には、階層主であるウダイオスが出現しようとしていた。
アイズは、リヴェリアを制して1人で戦うべく前に出る。
リヴェリアは険しい表情でアイズを見守った。
姿を現したウダイオスは、下半身が地中に埋まっている。
しかし、上半身だけでもアイズの何倍も巨大であった。
先制攻撃はウダイオスだった。
出現したと思うと、ウダイオスは左手を握って大きく振りかぶった。

そして、その拳をアイズに向けて叩き込んだ。
アイズはジャンプして避けた。

体勢を立て直したアイズは、素早い連撃をウダイオスに浴びせた。
しかし、ウダイオスにはダメージは与えられない。

アイズは、攻撃しながらもウダイオスの関節部分が弱点と予想した。
そしてエアリアルを発動させて、ウダイオスに攻撃を仕掛けた。

ウダイオスからの攻撃を素早く避けると、アイズは大きくジャンプした。
アイズはウダイオスの右肩付近に剣を突き立てると、肩ごと破壊した。

アイズは、体勢を立て直そうとするウダイオスに時間を与えなかった。
素早く着地したアイズは、切り返してウダイオスに向かった。

しかし、ウダイオスからの予想もしない攻撃にアイズは驚く。

突然地面から無数の逆杭をアイズに向けて放ってきたのだ。
アイズは、咄嗟にジャンプで避けた。
ウダイオスは、次から次へと弾幕のように逆杭攻撃をアイズに仕掛けた。
そのため、アイズはウダイオスとの間合いをなかなか詰めることができない。
そして、気付くとウダイオスは驚くべき行動に出ていた。
ウダイオスは、地中より巨大な黒大剣を取り出したのだ。

これを見たリヴェリアは、一気に表情が変わる。

リヴェリアは今まで何度もウダイオスと戦ったことがある。
しかし、このように黒大剣を使うところは見た覚えが無かった。
ウダイオスは黒大剣を地中から引き抜くと、剣に念を込めて力を溜めた。

危機を感じたリヴェリアは、アイズに避けるように叫んだ。
アイズも、黒大剣から発せられるものに危険を感じた。

すぐに後ろを向いたアイズはダッシュした。
ウダイオスは力を溜めた黒大剣を大きく上に掲げると、一気に振り下ろした。

すると、とてつもない威力の衝撃波が発生して、アイズに襲い掛かった。
アイズは懸命に走って逃れようとしたが、間に合わなかった。
衝撃波をまともに食らったアイズは、大きく弾き飛ばされた。
エアリアルで風を纏っていたアイズだったが、 地面に叩きつけられダメージを負ってしまう。

それでもアイズは、そのまま寝ている訳にはいかなかった。
苦悶の表情を浮かべながらも、必死で立ち上がった。

そして、ウダイオスから繰り出される逆杭攻撃をなんとか避けた。
ただ、アイズに出来た一瞬の隙をウダイオスは見逃さなかった。
逆杭から隠れるようにして、ウダイオスは黒大剣の一振りをアイズに向けた。
不意を突かれたアイズは、その一振りを避けることができない。
咄嗟に剣を構えたアイズは、攻撃をまともに受け止め大きく飛ばされた。

大きく中に舞ったアイズは、そのまま落下して激しく地面に叩きつけられた。
かなりの衝撃に、リヴェリアが思わずアイズに声をかける。
リヴェリアは、このままではアイズが危険だと判断した。
そして、リヴェリアが詠唱に入ろうとしたその時。

苦しそうな声で、アイズがリヴェリアを制したのだ。
剣を杖のように使い、なんとか立ち上がったアイズ。
頭部から流血しながらも、ウダイオスを見据えたアイズは叫んだ。
テンペスト(目覚めよ)!
風を纏ったアイズは、ウダイオスに突進する。

ウダイオスから繰り出される逆杭を、アイズは破壊して突き進んだ。
さらにウダイオスが振り下ろした黒大剣を避けて、懐に間合いを取った。

アイズは間髪入れず、ウダイオスの肋骨付近に連撃をお見舞いする。
ウダイオスは地面から逆杭を多数アイズに向けて繰り出し間合いを取った。
アイズは至近距離からの逆杭をもろともせず、破壊しながらウダイオスに迫った。

避けるよりも攻撃に集中したアイズは、懸命に前に進んだ。
その中で、ウダイオスの逆杭がアイズの胴体を傷つけ、

膝あてを破壊し、

小手を破壊されてもアイズは怯まなかった。


しかし、ウダイオスが振りかぶった黒大剣の一撃がアイズを捉えた。

まともに一撃を食らったアイズは吹き飛ばされ、壁に激突して倒れた。

ウダイオスが歓喜の咆哮を上げる中、アイズはゆらりと立ち上がる。
既に限界を超えているはずのアイズだが、気持ちは失われていなかった。

アイズは自分を奮い立たせ、限界を超えるべく覚悟を決めた。
あらためてエアリアルを発動したアイズは、ウダイオスに向けて駆けた。

それを見たリヴェリアはすぐに気が付いた。

アイズが防御を捨てて、エアリアルの力を攻撃力全振りにしていることを。
アイズはなりふり構わず、目の前の敵を倒すことに集中した。
発動したエアリアルは体を守らず、すべて攻撃力に充てられていた。
ウダイオスは黒大剣を振りかぶってアイズに攻撃を仕掛ける。
アイズはその攻撃を察知すると同時に、一瞬の閃きが生まれた。
勢いよく迫る黒大剣に、アイズは自らの剣で一閃した。
アイズはタイミングよくカウンターで合わせたのだ。

すると、そのアイズの一撃は、なんと黒大剣自体を破壊していた。
ウダイオスは、刀身が粉々に砕け散り、柄だけ残った黒大剣を振りかぶった。
ウダイオスが一撃を繰り出すより、アイズの動きが早かった。

アイズはもの凄い勢いでウダイオスに突進すると、直前で大きく飛び上がった。
ウダイオスの顔が目前に迫ったところで、アイズは力を振り絞って一撃を放った。
リル・ラファーガ!

アイズが渾身の力を込めて放った一撃は、ウダイオスの頭部を打ち砕いた。
そして、ウダイオスの骨は腰で折れ、大きな地響きを立てて横たわった。
アイズはゆっくりとウダイオスに歩み寄った。
やがてウダイオスの上に登り、魔石付近までやってきた。
止めを刺すべく、アイズは剣を逆手に構えて力を籠めた。

振り下ろされた剣によって、魔石は破壊された。

そして、その瞬間ウダイオスは消滅した。
階層主ウダイオスの最後であった。
アイズに笑顔は無かったが、満足気な表情を浮かべた。

戦いを終えたアイズは、その場でリヴェリアからの治癒魔法を受けていた。
治療を終えたリヴェリアは、アイズに無理をした理由を訊ねた。

アイズは、レヴィスが自分のことをアリアと呼んでいた。と答えた。

その名前を聞いたリヴェリアは悟った。
アイズから見て、自分の出生について知っているであろうレヴィス。
しかし、そのレヴィスに18階層でボロ負けしたしたことが、 より力を欲する要因となっていたのだ。
そんなアイズにリヴェリアは優しく語りかけた。

今後は1人で悩まず仲間を信頼し、頼って欲しい。
それを聞いたアイズは、心が温かくなり優しい表情になった。

そして2人は、地上に向けて歩みを進めた。
地上。夜のオラリオ。
アイズが心配でしょうがないレフィーヤは、夜になっても待っていた。
付き添いで来ていたティオナは、リヴェリアもいるし大丈夫。と励ます。

元気づけられたレフィーヤは、ホームに帰ろうと立ち上がった。
その時、ベルが1人でウキウキしながらダンジョンに向かっていく姿が見えた。
レフィーヤは何だか分からずベルを見送った。
ここでベルが、覚えたての魔法を試し撃ちするために、ダンジョンへ 向かっているとは窺い知ることもなかった。
アイズとリヴェリアは、地上に向けてダンジョン内を進んでいた。

2人は先ほどあった出来事について話していた。
討伐したウダイオスからドロップしたウダイオスの黒剣のことである。
アイズは特に使い道がないことから、18階層リヴィラのボールスに預けたのだ。
リヴェリアは、貴重品を預けてしまってよかったのか。と投げかける。
モンスターに襲われた時に役に立つと喜んでいたから構わない。
とアイズが答えた。
現に、見たこともない一級品のドロップに、ボールスは度肝を抜かれていた。


2人が会話しながらダンジョンを進むと、誰かが倒れているのを発見した。

リヴェリアは状況を確認すると、マインドダウンであると判断した。
アイズは、横たわる少年がベル・クラネルであることに気付く。

そして、アイズはリヴェリアに相談した。

迷惑をかけたベルに、償いをするためには何をすればよいのかを。
リヴェリアは、アイズにその償いの方法を伝えて1人先に地上に戻っていった。

1人歩みを進めながら、リヴェリアは思った。

アイズから予想もしない相談をされたことをリヴェリアは少し嬉しく感じた。
又、今後のアイズにどのような影響があるのか興味を抱いていた。
アイズはおもむろにベルの傍で正座すると、ゆっくりベルの頭を持ち上げた。
そして、膝上にベルの頭を置いた。

アイズは、ベルの表情を眺めながら労いの言葉を掛けた。
ゆっくりとベルの頭を撫でてあげるアイズであったが、 そこでベルが目覚めたのだ。

しかしベルは、寝ぼけておりアイズをお母さんと勘違いする。
アイズはベルに向けて、私はお母さんじゃないよ。と答える。

ベルはまだ寝ぼけており、幻覚ではないかと呟いた。

それを聞いたアイズは、少々ご立腹で幻覚じゃないと答えた。

ここでようやく正気に戻ったベルは、状況を理解する。
憧れのあの人が目の前にいて、それで後頭部にある優しい感触は・・・
そう思うと、ベルは変な汗が大量に噴き出していた。

ベルが急に焦りを募らせていた頃、アイズはベルに謝ろうとしていた事を思い出した。
アイズがベルに語りかけようとしたその時。
ベルが急に起き上がったと思うと、絶叫しながらゴロゴロと転がって ダンジョンの暗がりへ消えてしまったのだ。
あっという間の出来事に、アイズはベルを見送るしか出来なかった。
そして、ベルに謝ることが出来なかったことを残念に思って、アイズは頬を膨らませた。

Bパート、6話:討伐と逃亡
その後、ホームに帰って来たアイズにリヴェリアが様子を尋ねた。
すると、アイズは小声でベルに逃げられてしまったことを告げる。
それを聞いたリヴェリアは、こらえきれずに笑ってしまった。
アイズは恥ずかしくてたまらなくなり、リヴェリアの背中をポカポカと叩いた。

その様子を見ていたティオネ、ティオナ、レフィーヤは、唖然としていた。

自分の部屋に戻ったアイズは、1人で膝を抱えて後悔していた。

ベルに謝れずに逃げらてしまっていたからだ。
もしかしたら、ベルに怖がられてしまっているかもしれないとも考えた。
しかし、気持ちを切り替えてロキにステータスの更新をしてもらおうと腰を上げた。
ソーマの酒が手に入ってウキウキのロキが、応接室に入ろうとしていた。
ちょうどその時アイズが来て、ステータスの更新を申し出た。

ロキは、接客が終わったら更新しよう。と言ってアイズも部屋の中に入れた。
ロキはソーマの酒を飲みながら、客人であるギルド職員のエイナにソーマファミリアについて知り得ることを話した。

ロキはエイナからの謝辞の言葉を受けると、席を立ってアイズに声をかけた。
ロキの部屋に来た2人は、早速ステータスの更新をした。

更新した内容を見たロキは思わず目を見開いた。

なんと、アイズのレベルが6にアップしたのだ。
ロキは無意識のうちにその旨を絶叫した。
ロキの絶叫がギルド中に響き渡り、ファミリアの仲間に伝わった。
先ほどの応接室でお茶していたエイナは、それを聞いて思わずお茶をぶっ放した。

ランクアップをしたアイズは、じっと更新の書面を見つめていた。

表情に変化の無いアイズを見て、ロキが心配そうに声をかける。
アイズはランクアップしたことは素直に嬉しかった。
しかし何故、手放しで喜べないのかアイズは自分の気持ちが分からなかった。
翌日、執務室にロキ、フィン、リヴェリア、ガレスが集まっていた。
幹部組は今後のファミリアの行動について打ち合わせを始めた。
まず、これまで起きたことを整理した。
50階層でティオネが極彩色のモンスターより入手した極彩色の魔石。
オラリオの地下で、同じくベートが入手した極彩色の魔石。
この二つの魔石は、ほぼ同じものであった。
50階層の新種モンスター、モンスターフィリア、リヴィラでの殺人・襲撃。
これらはすべて繋がっていた。
地上から深層まで関わる規模の大きさから、ギルドが黒幕の可能性は否定できない。
先日ロキは、ギルド地下の祭壇でウラノスと話したが、何も確証は掴めなかった。
しかし、怪しさは拭い去ることが出来ないため今後も警戒は必要である。
ディオニュソスの言っていることも鵜呑みにすることは危険である。
ここまでの情報では今後の行動に繋がる情報を得られていない。
そのため、はっきりとしたことが分からない以上、様子を見る選択肢もある。
しかし、そうも悠長にしていられない事情もあった。
18階層でアイズを襲ったレヴィスのことだ。
レヴィスはアイズのことをアリアと呼んでいたからだ。
リヴェリアがその旨を話すと、各人に緊張が走った。

そして、アイズが無理して強さを求めていた訳が理解できて一同は納得した。

新種を操り、モンスターを変異させる宝玉を使い、アイズの身の上を知る敵・・・
その上、あれだけの強者なのにオラリオでは顔すら知られていない。
仮にギルドが関わっているとしても、それだけで済む話ではないと思われる。
フィンは、今後の意思決定のためにアイズから直接話を聞くことにした。
そして、机にある可愛らしい装飾のあるベルを持つと軽く振った。

すると、ものの数秒でティオネが駆け付けてきたのである。

フィンは、ティオネにアイズを連れてくるようにお願いした。
ティオネは、二つ返事で嬉しそうに駆け出して行った。
ロキは、アイズが来るまでに次の遠征の打ち合わせをしようと提案した。
そしてロキは続けた。
ヘファイストスファミリアへの協力を依頼し、了承を得ている。
次にガレスが言った。

新種対策の魔剣は、オラリオ中の武器屋からかき集めており準備は万端だ。
それを聞いたフィンは言った。

不確定要素が多いため、遠征するかは今後の判断になる。
リヴェリアが続けて言った。

行くのならば、覚悟を決めなければならない。
概ね話がまとまったところで、ティオネが帰って来た。
しかし、ティオネは1人であった。

既にアイズは1人でダンジョンに行ってしまったようだ。
アイズは1人でダンジョンに入口近くまで来ていた。
ベルに謝れなかったことを引きずっていたが、気持ちを切り替えるよう自分に言い聞かせていた。
地上での太陽の光に眩しさを感じながら歩みを進めると、1人の女性と目が合った。

その女性は、先日ホームに来客していたエイナであった。
エイナもアイズに気付くと、丁寧に挨拶した。

2人はそのまま立ち話をした。
エイナは、先日ミノタウロスからベルを助けてくれたことをアイズに感謝した。
それを聞いたアイズは、ベルに逃げられたことを思い出して渋い表情で固まった。

そしてアイズは、自分が怖がられていないか心配そうにエイナに尋ねた。
ベルは怖がるどころか、とても感謝していたとエイナは答えた。

それを聞いたアイズは、表情が一気に晴れやかになった。
2人の話が盛り上がったところへ、不穏な話声が耳に入って来たのだ。
2人の後ろを歩く数人の冒険者から、陰謀めいた話が聞こえて来たのだ。

それを聞いたエイナは、鋭い勘が働いていた。
そしてエイナは、ベルを助けて欲しいとアイズに頼みごとをした。
アイズはその後、すぐにダンジョンに向かった。
道行く冒険者を見つけては、ベルの行き先を尋ねた。

アイズはベルの無事を願いつつ、探して回った。

そして、先を急いだアイズは10階層まで来ていた。
そこでようやくベルを見つけたのだ。
しかし、ベルはモンスターに囲まれており、危機を迎えているように見えた。

アイズはすぐにでも助けに入ろうとした。
しかし、以前ミノタウロスから助けた時と状況は違っていた。

ベルは1人でも恐れず立ち回り、次から次へとモンスターを倒した。

そんなベルの姿を見て、アイズは驚きを隠せなかった。

こんな短時間に、これほどまでに成長していることが信じられなかったのだ。
しかし、多勢に無勢でベルが追い込まれたと見ると、アイズが動いた。

アイズは、一瞬のうちに周囲のモンスターを撃破した。

ベルは目にもとまらぬ早業に、感嘆の声をこぼした。
しかし、ベルにとっては早業の主よりリリルカの心配の方が勝っていた。
ベルは、相手がアイズであると分からないまま急いで礼を言うと、上層階目指して走り出した。
アイズは、今回もベルに謝れなかったことを残念そうに呟いた。
ふと地面を見るとグリーンサポーターが目に入った。
アイズはベルの持ち物かもしれないと思い、持ち帰ることにした。

その時、アイズは背後に殺気を感じた。

振り向きざまに剣を向けると、怪しい黒ずくめのフェルズが佇んでいた。

フェルズは気配に気づいたアイズが、思った以上の手練れであることに感心した。
アイズはフェルズに名を聞いたが、しがない魔術師としか答えなかった。

しかし、フェルズはアイズの興味を引く話をした。
フェルズは以前、ルルネ・ルーイに接触していることを告げたのだ。
これにアイズが反応した。
アイズは、レヴィスについて何か情報が得られるのではないかと感じた。
そして、警戒して剣を構えるアイズに、フェルズはクエストの依頼を持ちかけた。
7話へ続く

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