このページでは、アニメ「ソードオラトリア:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」 のTVシリーズシーズン1の8話の感想と、あらすじをお届けします。
Aパート、8話:穢れと少女
緑の肉壁内部でヘルメスファミリア一行と分断されたアイズ。
1人になったアイズの前に、アリア。と声を掛けながらレヴィスが現れた。
アイズは、レヴィスにここで何をしているか尋ねたが、回答は無かった。
又、アイズはレヴィスにアリアは母親であることを告げた。
しかし、レヴィスはアイズがアリアであると信じで疑わなかった。
アイズは、まだレヴィスに聞きたいことがたくさんあった。
しかし、レヴィスはそんな時間を与えてはくれなかった。
レヴィスは、緑の肉壁の地面から剣を取り出した。
そして、アイズの言葉を遮って攻撃を仕掛けた。
刃を交えたレヴィスは、これまでのアイズとは違うことを察した。
レヴィスは、思わずステイタスを昇華させたのかとアイズに投げかけた。
あなたに負けたくなかっただけ。
そう返したアイズは、静かに剣を構えた。
そして2人は再び剣を交え、ぶつかり合った。

18階層リヴィラ。
ボールスから死妖精(バンシー)の事を聞かされたレフィーヤは、狼狽えていた。

レフィーヤには、フィルヴィスが呪われた冒険者には到底見えなかったからだ。
食いつかれたボールスは、27階層の悪夢についてレフィーヤに語った。
イヴィルス(闇派閥)は地上で悪行の限りを尽くしていた。
その後、ギルドに追い詰められたイヴィルスのオリヴァス(ヴェンデッタ)は、 驚くべき行動に出た。
オリヴァスは27階層に冒険者たちをおびき寄せ、大規模なパスパレードを仕掛けたのだ。
その後は、階層主をも巻き込んで、一帯は地獄絵図と化した。
結果、冒険者たちはもちろん、イヴィルスも壊滅した。
その時の唯一の生き残りが、フィルヴィスであった。

その後、復帰したフィルヴィスが参加したパーティーは、ダンジョンに潜るたびに全滅した。
しかも4回も。 生き残ったのが、いつもフィルヴィスだけだった。
それからは、呪われた冒険者、死を呼ぶ妖精バンシーと呼ばれるようになってしまったのだ。
話を聞いたレフィーヤは、27階層の悪夢に巻き込まれたこと、 その後のパーティーが全滅したことも偶然に違いないと思った。
最後にボールスはレフィーヤに忠告した。
あいつはやめておけ。
夜。 静かに佇むフィルヴィスにベートが話しかけた。
何度もパーティーを全滅させたのに、何故冒険者を続けている?
それを聞いたフィルヴィスは、悔しさを押し殺すだけで何も反論できない。
やがて、俯いていた顔を上げたフィルヴィスは、これからは別行動を取る。
と、ベートに告げた。

ベートは面白くなさそうな反応をしたかと思うと、振り向いてその場を後にした。

ベートとフィルヴィスのやり取りを、物陰から見ていたレフィーヤ。
ベートが去ったのを確認すると、レフィーヤはフィルヴィスに駆け寄った。
レフィーヤは、一緒に24階層まで行こうとフィルヴィスに声を掛けた。
しかし、フィルヴィスはそれを拒絶する。
それでもレフィーヤは諦めない。
フィルヴィスと行動を共にしたいと、熱を込めて力強く語った。

思いがけない言葉を掛けられたフィルヴィスは、思わず笑顔になった。

それは、レフィーヤの想いがフィルヴィスに届いた瞬間だった。
2人がこの後のことを話していると、先に進んだと思っていた ベートが現れて、2人に声を掛けた。
先ほど別行動を取ると言った手前、別行動は避けられないとフィルヴィスは思っていた。
しかし、ベートはそんな細かいことは気にしていなかった。
そしてベートは吐き捨てるように言うと、24階層に向けて歩みを進めた。

バンシーがパーティーにいても、いなくても、俺は死なねぇ。
緑の肉壁内ではアイズとレヴィスの一騎打ちが続いていた。

レベル6にランクアップし、強敵となったアイズを忌々しく感じたレヴィス。

攻撃を仕掛けるも、18階層の時のように圧倒することは出来ないでいた。
アイズと分断されたヘルメスファミリア一行は開けた場所に来ていた。
そこで一行は、異様な光景を目の当たりにした。
食料庫(パントリー)の大主柱(だいおもばしら)に、何か巨大なものが巻き付いているのだ。

そして、注視すると、緑の胎児の宝玉が大主柱に埋め込まれている。

養分を吸い取っているのではないかと推測していると、一行に声が掛かった。
警戒する一行の前に、仮面を被ったオリヴァスが現れたのだ。

オリヴァスはアスフィたちを葬るため、多数の食人花(ヴィオラス)を出現させた。

あっという間にアスフィたちは、ヴィオラスに囲まれてしまう。
防戦しながらアスフィは考えていた。

調教者(テイマー)であるオリヴァスを倒さない限り終わらない。
そう推測したアスフィは、ヴィオラスを仲間たちに任せてオリヴァスに向かった。
素早く斬りかかったアスフィだが、オリヴァスに弾かれてしまう。
間髪入れずに機転を利かせたアスフィは、お得意のタラリア(飛翔靴)を発動させた。
舞い上がったアスフィは、勢いよく斬りかかった。
しかし、その攻撃はオリヴァスには通じなかった。

逆に後ろに回り込まれたアスフィは、オリヴァスに腹部を刺されて重傷を負ってしまう。

容赦ないオリヴァスは、確実に息の根を止めるため、アスフィの首を締めあげた。
アスフィは、苦悶の表情を浮かべ呻き声をもらした。

その時。
レフィーヤの声が辺りに響き渡った。
フュゼレイド・ファラーリカ!
無数に降り注いた火矢は、ヴィオラスの群れを殲滅させた。
それを見たオリヴァスは、一瞬狼狽えた。
苦しむアスフィは、その隙を見逃さなかった。
アスフィは、素早く予備のナイフを腰から抜いた。
そして、力を振り絞って自分の首を絞める腕に、ナイフを突き刺したのだ。
これにオリヴァスは、やむを得ず手を離して一旦距離を取る。
そこへ、すかさずメリルがアスフィに駆け寄り、ポーションを振りかけた。
オリヴァスが見据えた先には、肉壁に穴を開けて姿を現したベートたち3人がいた。

ベートたち3人は素早くルルネたちと合流した。
情報交換もそこそこなところへ、オリヴァスのご立腹な声が響く。
アスフィが刺したナイフを、手首から抜いたオリヴァス。
すると、驚くことに傷口が瞬く間に再生されてしまった。
その様子を見て一同は驚きを隠せない。
オリヴァスが合図すると、大主柱に巻き付いていた巨大花(ヴィスクム)が動き出した。
そして、オリヴァスは冒険者一行に向けて、もう生きては帰さん。と言い放った。
そこへ、九死に一生を得たアスフィが、まだ痛みに耐えながら絞り出すように尋ねた。
貴方は何者なのか。ここで何をするつもりなのか。
それを聞いたオリヴァスは、得意気に語った。
ここはプラント(生産施設)だ。
パントリー(食料庫)にヴィスクムを寄生させ、ヴィオラスを生産している。
ヴィオラスを地上で暴れさせてオラリオを滅ぼすために・・・
話を終えたオリヴァスは仮面を外して素顔を晒した。

その素顔を見たフィルヴィスは、信じられない様子で狼狽えた。
なぜなら、目の前にいるのは6年前に27階層の悪夢で死んだはずの、 オリヴァス・アクトだったからだ。
Bパート、8話:穢れと少女
死んだはずのオリヴァスが目の前にいる。
信じられない出来事に一同は狼狽えていた。
しかし、フィルヴィスだけは怒り隠さずオリヴァスを睨みつけた。

オリヴァスは自ら一旦死んだが、蘇ったと一同に告げた。
そしてマントを脱ぎ捨てると、胸に埋め込まれた極彩色の魔石を披露した。

アスフィは魔石を見て察した。
オリヴァスは人とモンスターの混成体であるのではないかと。
オリヴァスは一同に対し、得意気に饒舌に語った。
私は2つ目の命を「彼女」から授かった。
私には「彼女」の声が聞こえる。
空が見たい。空が欲しい。
と・・・ 地中深くに眠る彼女からしたら、オラリオは邪魔だ。
愚かな人間と、愚かな神々に代わって、彼女こそが地上に君臨すべきなのだ。
オラリオを滅ぼして、「彼女」の願いを成就できるのは私だけだ。
時に狂気じみた表情を浮かべながらオリヴァスは絶叫した。

「彼女」は私のすべてだ!
オリヴァスが満足気に浸る時間を与えず、フィルヴィスが前に出た。
27階層の悪夢を引き起こしておきながら、目の前に存在することが許せなかった。
フィルヴィスは、有無を言わさずディオ・テュルソスを放った。

放たれた雷は、オリヴァスに命中した。
しかし、オリヴァスは右手一本で受け止めたのだ。
受け止めた魔法を弾き返し、フィルヴィスは吹き飛ばされてしまう。
倒れたフィルヴィスに、レフィーヤが駆け寄る。
オリヴァスは一行を葬るため、ヴィスクムとヴィオラスの大群に命じた。
モンスターの群れが、一気に襲い掛かる。
すかさずアスフィは、各自迎撃するよう指示を出した。
乱戦の中、一行は必死でモンスターの攻撃を凌いだ。
フィルヴィスの傍にいるレフィーヤは、冷静に状況を判断した。
そして、決心したレフィーヤは、フィルヴィスに願い出た。
私を守って下さい。 私はあなたを信じます!
そのレフィーヤの言葉は、フィルヴィスの胸に響いた。

フィルヴィスの中で、何かが変わろうとしていた。
レフィーヤは勇気を持って一歩前に出た。
そして、モンスターの群れを前に詠唱を始めた。

魔力を感じ取ったヴィオラス数匹が、レフィーヤに迫った。
しかし、レフィーヤは恐怖を感じるも、構わず詠唱を続けた。
迫ったヴィオラスが目の前に来てレフィーヤを飲み込もうとした。
レフィーヤも覚悟を決めて目を閉じた。
その時。
フィルヴィスの力強い詠唱が響いた。
ディオ・グレイル!

フィルヴィスが発生させた魔法盾によって、レフィーヤは救われたのだ。
レフィーヤはフィルヴィスのサポートを嬉しく思ったが、すぐに詠唱を続けた。
やがて、レフィーヤは詠唱を終えて、まさに魔法を放とうとした時。
前線では、ベートが猛烈なダッシュでヴィスクムの体を駆け上がった。

そしてジャンプすると、ヴィスクムの頭部付近に強烈な蹴りをお見舞いした。
ヴィスクムの頭部がぶっ飛んだとほぼ同時に、レフィーヤが魔法を発動させた。
フュゼレイド・ファラーリカ!
無数の火矢がモンスターの群れを焼き払うように降り注いだ。

レフィーヤの魔法は、ヴィスクムを含む周囲のモンスターすべてに等しく滅びを与えた。
1人になったオリヴァスに対し、一行はゆっくりと迫った。
得意気な表情を崩さないオリヴァスは、さらにヴィスクムを召喚させた。

そして、気が狂ったように絶叫した。
その時。
緑の肉壁の一部分で爆発が起こった。
ただ、それは爆発ではなかった。
戦いの中で肉壁が破壊されたのだ。
肉壁が破壊されると、戦っている人影が目に入った。
しかも、戦っているのはアイズであった。
アイズの姿が目に入った一同は驚きの表情を浮かべた。

アイズの相手をしているレヴィスは・・・劣勢であった。
一旦距離を取ったレヴィスは、オリヴァスの前で体制を立て直した。

オリヴァスは、アイズのことをアリアと呼んだ。

それを聞いたレフィーヤは、何故アリアと呼んだのか気になった。
オリヴァスは、ヴィスクムにアイズを捕らえて持ち帰るよう命じた。
それを聞いたレヴィスは、慌ててやめさせるよう言った。
しかし、オリヴァスはそれを聞き入れようとはしなかった。
命令されたヴィスクムは、アイズに触手で攻撃を仕掛けた。
これを軽いステップで避けたアイズは、ジャンプするとエアリアルを発動させた。

そのままヴィスクムに突進したアイズは、一気に勝負を決めた。
アイズが放った一撃は、ヴィスクムの胴体を真っ二つに切り裂いた。

あっという間にヴィスクムが倒されて、オリヴァスは言葉を失った。
もう得意気な表情を浮かべる余裕はなく、狼狽えることしかできない。
そこへ、間髪入れずにベートがオリヴァスに襲い掛かった。
オリヴァスは悲しむ暇もなく、ベートとの格闘戦に突入した。
ベートとオリヴァスは、激しい攻防を繰り広げた。

それを見たレフィーヤは、何の合図もせず詠唱を始めた。
ベートは戦いながら、レフィーヤの詠唱を察した。

やがてレフィーヤが詠唱を終えると、魔法を発動させた。
アルクス・レイ! レフィーヤから放たれた光の矢は、真っすぐにオリヴァスに向かった。
そして、オリヴァスに命中・・・ しなかった。
レフィーヤから放たれた必中の矢の行先は、オリヴァスでは無かった。
オリヴァスの直前で急カーブした光の矢は、空に向かって伸びた。
光の矢が向かった先には、ジャンプして待ち構えていたベートがいたのだ。
レフィーヤが詠唱を始めた段階で、ベートは意図を理解していたのだ。
ベートは、ミスリルブーツのフロス・ヴィルトに光の矢を吸収させた。
魔法を吸収したフロス・ヴィルトは輝きを放った。

ベートは落下する勢いも利用して、オリヴァスに迫った。
そして、絶叫しながら大きく振りかぶると、猛烈な蹴りをオリヴァスに叩きこんだ。

オリヴァスは咄嗟にガードした。
しかし、ベートの蹴りの威力は凄まじかった。
オリヴァスは、ガードした姿勢のまま弾き飛ばされ壁に激突した。
壁にめり込んだオリヴァスは、大きなダメージを負った。

オリヴァスは、苦悶の表情を浮かべながらも体勢を立て直そうとした。
そこへ、レヴィスがオリヴァスの前に現れた。
オリヴァスは苦しそうに、一旦退却しようとレヴィスに提案した。
しかし、次の瞬間レヴィスは驚くべき行動に出た。
自らの拳をオリヴァスの胸に突き刺したのだ。

レヴィスは、オリヴァスの返り血を浴びて顔が赤く染まっていた。
より力が必要になっただけだ。
レヴィスは冷ややかな視線をオリヴァスに向けると、呟くように言った。
そして、極彩色の魔石を奪い取るとオリヴァスは絶命した。
その光景を、アイズたち一行は見ていることしかできなかった。

レヴィスはアイズたち一行が見ている目の前で、 オリヴァスから奪った極彩色の魔石を飲み込んだ。

魔石を体内に取り込んだレヴィスはパワーアップした。
しかしレヴィスは、アイズと一騎打ちするには、まだ力が足りないことを自覚した。
間もなく、そびえ立つ大主柱に亀裂が入りはじめ、崩壊が始まった。
素早く危険を察知したアスフィは、一同に脱出するよう指示した。
アイズはレヴィスと対峙したままだ。
レヴィスは突然アイズに語りかけた。

59階層に行け。
そこでお前の知りたいことが分かるはずだ。
次に会う時はお前を超える。 楽しみにしていろ。
アイズは黙ってレヴィスの話に耳を傾けた。

そして、返事をせず振り向くと、出口へと急いだ。
数日後。 オラリオ、ロキファミリアのホーム。
執務室ではロキ、フィン、リヴェリア、ガレスの幹部たちが、打ち合わせをしていた。

24階層での出来事を聞いて、今後の対策を練っているのだ。
ヴェンデッタが出てきたことに、一同は驚きを隠せずにいた。
そして、敵が人とモンスターの混成体であることが分かった。
さらに59階層へ誘われたことについて、アイズは行くことを望んでいる。
これらを踏まえても、元々遠征の準備を進めていたこともあり、特に異論は出なかった。
目的が増えることは悪いことではない。
そう言ったフィンは、遠征を決行することにした。

書庫ではレフィーヤ、ティオネ、ティオナが何かの本を探していた。
レフィーヤは、オリヴァスがアイズをアリアと呼んでいたのが気になっていた。
そこで何か手掛かりがないか探していたのだ。
しばらく探すと、英雄譚に詳しいティオナが声をあげた。
ティオナが本棚から1冊取り出して本を開いた。

そこには精霊アリアが描かれていた。
レフィーヤは本を読みながら思った。
精霊は、最も神から愛された存在。
魔法と奇跡の使い手。
やがて、本を閉じるとレフィーヤは思った。

まさかね。。。
閉じた本のタイトルは、ダンジョンオラトリア。と記されていた。
9話へ続く

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