このページでは、アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のTVシリーズシーズン1の9話の感想と、あらすじをお届けします。
Aパート、9話:鍛冶師(ヴェルフ・クロッゾ)
ギルドではベルがエイナに嬉しい報告をしていた。

冒険者になってたったの1ヶ月半でレベル2になったというのだ。
ビックリするエイナの様子を見てベルは満面の笑みを浮かべた。
エイナがビックリするのも無理はない。
あの剣姫・アイズもレベル2になるまで1年ほどかかったのだから。
その脇では1人の冒険者らしい男がミィシャに空いているPTがないか尋ねていた。
少しだけ時を遡る。
ヘスティアファミリアではミノタウロスとの死闘から回復したベルが、ヘスティアよりステータスの更新を受けていた。
そこでベルはヘスティアより朗報を伝えられる。

なんと新スキルを覚えたというのだ。
その名は、英雄願望(アルゴノゥト)という。
ヘスティアからは今後の実践の中で効果を探るようにアドバイスされる。

ヘスティアは、話を終えると神々が集うデナトゥスという会議に出席するため出かけて行った。
ヘスティアは厳かな雰囲気の神殿を歩いていた。
そこへ神タケミカヅチがヘスティアに声をかけてきた。

今回のデナトゥスではレベル2になった冒険者の「二つ名」を決める大事な会議であり、ヘスティアとタケミカヅチはそれぞれ二つ名を決める眷族を抱えていた。
その頃、ベルはどのような二つ名をもらえるのかウキウキしながらホームで掃除をしていた。

そこへ、息をきらして駆け戻ったヘスティアから会議で決まった二つ名を聞いた。
ベルの二つ名は・・・「リトル・ルーキー」に決まった。

ベルはリリルカと豊穣の女主人に来ていた。
リリルカはベルの二つ名の印象を普通と答え、ベルもそれに頷く。

ベルはインパクトのある二つ名ではなかったことに物足りなさを感じていた。
そこへ、シルとリューの2人が飲み物と食べ物を持ってやってきた。

ベルがランクアップしたことを一緒にお祝いしてくれるというのだ。
もちろんボスのミア母さんからのお許しあってのこと。
ただ、シルとリューの2人はミア母さんからお達しを受けていた。
シルとリューを同席させている分、ベルに多めにお金を使わせるようにと・・・

それを聞いたベルは苦笑いする。
ベル、リリルカ、シル、リューの4人でベルのランクアップお祝い会が始まった。

お祝い会が始まると、ベルは今後の目標について語った。
近いうちにダンジョンの中層にチャレンジしたいと。
それを聞いたリューは、慎重に言葉を選んでアドバイスした。

今のベルとリリルカのパーティーでは13階層以下に行くのは危険だと告げた。
モンスターの能力云々より、数や出現頻度などがより厳しくなるというのだ。
そのため、絶対的に2人では手数が不足するため太刀打ちするのが困難と言う。
ダンジョン中層にチャレンジするにはパーティーメンバーを増やすようアドバイスを受けた。
ベルはすぐにでも仲間になってくれる冒険者の心当たりが無いと頭を悩ませた。
その話を聞いていたのか、別テーブルで飲んでいた冒険者たちが近づいてきた。

その冒険者たちは自分はレベル2だから中層に行ける。
ベルを仲間に入れてやるから、リューやシルを自分たちのテーブルに貸して欲しいと言い出したのだ。
これには当然女性陣はムッとした。
冒険者の心無い言葉を聞いたベルはその誘いを断ろうと口を開く。
しかし、それを遮るようにリューが口を開いた。
穏やかさの中に威圧感を含む口調で淡々と、失せるよう促した。
しかし、冒険者は構わずリューに言い寄った。
そして冒険者の手がリューに触れようとしたその瞬間。
リューの眼光が鋭くなり、冒険者の手をジョッキの持ち手にくぐらせた。
次の瞬間、そのジョッキを素早く回転させて冒険者の手を捻ってやったのだ。
冒険者はたまらず手を痛がって地面に転がった。
リューは汚い物体を見るかのような冷酷な視線を冒険者に送った。

恥をかいた冒険者は頭に血が上ってリューに襲い掛かろうとした。
次の瞬間、轟音が店内に響いた。
音の発生源と思われる店のカウンターでは、カウンターが真っ二つに割れていた。
カウンターを破壊したのはボスのミア母さんであった。
ミア母さんは阿修羅のような恐ろしい表情で冒険者たちに言い放った。

金を置いてさっさと出ていくよう怒鳴りつけたのだ。
あまりの迫力に冒険者たちは震え上がり、お金を置いて一目散に逃げて行った。
ベルは以前エイナと見て回ったバベルの武具店に来ていた。
先日のミノタウロスとの戦いで防具が破損してしまったからだ。
ベルは前回購入したヴェルフクロッゾが作った防具を探していた。

しかし、お目当ての防具は見当たらない。
ベルは店主にヴェルフクロッゾの防具が無いか尋ねた。
すると、店主と話していた男は得意げに笑みを浮かべた。
なんと、店主と話していた男は、そのヴェルフクロッゾ本人だったのだ。
店を出たベルとヴェルフは近くで話をした。
ヴェルフは最近話題のレコードホルダー(最速でレベル2に達した)のベルが、 自分の防具を使っていてくれたことに上機嫌だ。

そこでヴェルフはベルに武具の直接契約をしないかと切り出した。
ヴェルフはベルのために武器防具を作ってくれるというのだ。

ベルは驚いたが、ヴェルフの話には続きがあった。
Bパート、9話:鍛冶師(ヴェルフ・クロッゾ)
ヴェルフをPTに迎えて、ベルとリリルカの3人はダンジョンの11階層に来ていた。
ヴェルフは鍛冶師に必要なアビリティを身に付けるために冒険が必要であるとベルに訴えて、PTに加えてもらったのだ。
ただ、リリルカは不満げな表情だ。
リリルカはヴェルフに対して冒険が必要ならファミリアのPTに入れてもらえばいいのではないかと言った。
しかし、ヴェルフは事情があってファミリア内では味方してくれる者はどうやらいないらしいのだ。

ヴェルフは警戒するリリルカに対して「チビスケ」と呼んだ。
リリルカは自分にはリリルカという名前があると対抗した。
なんとヴェルフは間髪入れずに、じゃあよろしく「リリスケ」と言ってのけた。
これを聞いたリリルカは余計に不機嫌になってしまうのであった。
ベルがヴェルフクロッゾが作る防具が気に入っているとリリルカに話すと、リリルカは反応した。
クロッゾ一族は魔剣を打つことで昔は有名であったが、いつしかその能力は失われて没落したらしいとリリルカは語った。
ヴェルフは数えきれないくらい同じような話を聞かされていたのか、全く気にならない様子だ。
と、その話を遮るように地中からモンスターの群れが湧き出て戦闘になった。
ベルはランクアップしたせいか、モンスターの動きが遅く見えた。
素早い動きであっという間にモンスターたちを一掃してしまう。
ベルはアイズとの稽古やミノタウロスとの激闘で確実に強くなっていることを実感したのであった。

その頃、ダンジョンの深層へ向けて歩みを進めるロキファミリア一行は順調に進んでいた。
モンスターの群れに遭遇したが、ベート、ティオネ、ティオナ等の主力組が大暴れして次々とモンスターは消し飛んでいく・・・

それを見たファミリア中核メンバーのガレスが主力組がいつもと様子が 違うことに気付いた。
その原因を知る、同じく中核メンバーのリヴェリアは言った。
18階層で合流する前に、ベルクラネルという冒険者の戦いぶりを見て、 あてられたことが原因で興奮していると。
ベートたちの戦いぶりを見ていたアイズも、その戦場の渦の中に自ら飛び込んでいった。
ベルたち3人はモンスターを倒し終えてひと段落していた。
一旦休憩するか話し合っているところにヴェルフは気が付いた。
ベルの右手が何やら光っているのだ。

ベルは意識的に光らせようとやったものではないらしい。
そんな話をしているところへ近くにいた冒険者たちが血相を変えて走って来た。
どうやらドラゴンが出たから逃げろと言っている。
ベルはリリルカが気になって辺りを見回した。
リリルカは先ほど倒したモンスターの群れからドロップした魔石を拾っており、ドラゴンが来ていることに気付いていないようだ。

ベルとヴェルフはリリルカに逃げろと大声を張り上げた。
はっとしたリリルカは、目の前にドラゴンが来ていることに気付く。

急いでリリルカは逃げるが、ドラゴンに追いつかれそうになる。
それを見たベルは、無我夢中でドラゴンにファイアボルトを放った。

次の瞬間、ファイアボルトを食らったドラゴンは一撃で消滅した。
あまりに大きな威力に放った本人のベルも驚き、自分の手を見つめていた。
ベルはホームに戻っており、ドラゴンとの戦いのことをヘスティアに報告した。
ヘスティアからは光っていた右手が、先日新しく発動した英雄願望(アルゴノゥト) というアビリティに違いないと言った。

強大な敵に挑むときに、英雄になりたいと願う想いが、持てる力以上の一撃を繰り出すことができるというのだ。
又、ベルはヴェルフのことも気になってヘスティアに聞いてみた。
ヘスティアからは、ヴェルフは魔剣を打てるのに何故か打たなくて宝の持ち腐れとファミリアの連中から言われていると聞いた。
それを聞いたベルはヴェルフが何か問題や悩みを抱えていないか気になった。

オラリオの街中ではベルとヴェルフが話をしていた。
今日はリリルカの都合が悪く3人揃わないので、 ダンジョン探索は見送ることになった。
そこでヴェルフは、自分の工房に来ないかとベルを誘った。

ヴェルフがベルの装備を新調してくれると言うのだ。
ベルから魔剣を求められると思っていたが、その希望は無かった。
ヴェルフは魔剣を求められなかったことに実は安堵していた。
他の目先のことだけに必死になる冒険者たちとベルが同じなのか心配していたが、 それは杞憂に終わった。
ヴェルフはベルが持ち歩いているアイテムに気付いてベルに尋ねた。
そのアイテムはミノタウロスの角であった。
ヴェルフはその角を材料にして武器を作ると申し出たのだ。
ヴェルフはベルから角を受け取ると早速武器を打ち始めた。

ベルは、ヴェルフが一心に武器を打ち続けるところを見ていた。
やがて、ヴェルフは武器の仕上がり具合を確認し、ベルに完成したことを告げる。
その武器を見たベルは、仕上がりの良さに感激した。

ヴェルフは作ったナイフを牛若丸と名付け、ベルに渡す際に言った。
出会って数日しか経っていないが、自分のことも仲間らしく呼んで欲しいと。
ベルは笑顔でヴェルフと呼んだ。
ベルはリリルカとヴェルフの3人でダンジョン12階層に来ていた。
中層である13階層を目の前にして打ち合わせをしていた。
前衛にヴェルフ、中衛にベル、後衛にリリルカの布陣で初めての中層へと歩みを進めるのであった。

ベルは、仲間と共に挑む冒険に心が躍っていた。
10話へ続く
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